2008年10月 4日 (土)

「ペログリ流」代表質問

Book_yasuo3日の康夫チャンの代表質問は、あとで参議院インターネット中継でみたけど本当にすばらしく「議会制民主主義」な代表質問でした。
党派で肩持つつもりはないけど、欧州で応酬されているであろう、自己の政治哲学を実践経験をベースに、ウィットとレトリックと皮肉(決して誹謗中傷ではなく相手のロジックをもって相手を討ち取る舌鋒)を日本語ですればこういうこと、という絶好の好例となりました。もうひとりくらいいると、比較できてなおさら良いけど。今までブツ演説はいっぱいあれども、ここまでレトリックの効いたものはなかった。それだけでも十分、「歴史的」である。

おそらく、明治以来のニッポンの議会制民主主義でも指折りの「歴史的な代表質問」のひとつになるだろうと思う次第。たぶん与野党通じて田吾作ぞろいの人たちでは、レトリックがだめだし知識と解釈も駄目ぞろいなので絶対にやれない芸当だろう。今までこういう存在がなかったことはそれだけ社会が「成熟」してなかったことだろうし、ようやくこういったタイプの文化的素養の持つ「政治家」を輩出する成熟度がこの国にも生まれたのかと思うと、80年代文化も少しは歴史にカタチを残せたのかと感慨深い。

こういった演説が少なくとも3割の政治家が出せるようになったなら、ニッポンは本当の世界に冠たる名誉ある国家となるだろうと思いましたね。一般人にはちょっとうっとおしいかも(^^ゞ
とあれ、太郎チャンと与党を彼らの論理とやり方で討ち取る「ペログリ流」代表質問をした康夫チャンの全文を読んでみると興味深いけど、映像で太郎チャンの物まねを合わせるとさらに興味深さが増すこと請け合い。一見アレ。

そして、ペログリさんは今回の野党的攻め方だけにあらず。政権党的「所信表明演説」もやはり
自己の政治哲学をベースにウィットとレトリックですばらしいものをしてくれるでしょう。その日が来ればニッポンの未来も面白くなるし、文化国家になる日も近いだろうと文化政策の片隅にいる身としても楽しみではある。

2007年4月27日 (金)

昭和の日にみるノスタルジーの空虚さ

4月29日は昭和天皇の誕生日だったから「昭和の日」にすると去年の国会で決まった時は「アホが」と思ったものですけど、あらためて平成も20年近く経とうとするのにいまさら「昭和」に思いを馳せてどうする?
1926年生れが81才を思えば、戦前期昭和をリアルに知る人はどれくらい生きているのだろう?もはや歴史の世界に片足突っ込んだ状態にありますわな。だから戦前期昭和を語る今のひとのリアリティのないこと、ないこと。

で、30代が物心ついた段階で昭和も55年くらい経っているので、後は1989年生れの18才までを思えば戦後期昭和リアルに体験した人はどれくらい社会の中枢にいるのだろう。今のリーダ?たる50代も平成はいってから第一線で管理職とかやってきたクチだもんね。安倍晋三の父上辺りは昭和をリアルに語れるが、本人は
昭和史の重要な配役だった岸信介の現役時代に、膝の上に乗せたお坊ちゃんなんだから話にならん。
だから、リアルに語れなくてノスタルジーの世界で「想う」しかないんだな。

現在のノスタルジーに昭和を語る人は、自分が「オトナ」の目線で語る人が案外少ない
ことからもわかることだ。
そんな昭和の日なんて無駄。

いやいや、むしろ30代以下にとっては害悪でしかない。
子ども時代の記憶にのこる「戦前期昭和」にシンパシーを覚えるリアルに生きていない人たちと、
戦前から生きてきた世代に反抗したけどその後の継承はおろそかな「戦後期昭和」を懐かしむ人たちの、
持てるお金を振りかざしてノスタルジーごっこにいそしむ二つのグループが跳梁跋扈している姿そのものだから。
借金と雇用不安を未来の世代に課して将来の希望の芽を奪うおめーらと共に、ノスタルジーを感じろだと?

なつかしくもないものを、なつかしい!と言えっていうの?

ええ加減にせえや。
そんな暇あったら、明日のことを考えて行動するよ。昭和は歴史の棺桶の中で大人しくしていろって言うの。
昭和好きがノスタルジーに感じるものは、平成者にとっては「自分たちと違う世界のも の」にしかみえない、それで過去と現代をごちゃまぜにしたポップそのものが今のニッポンが得意とするカルチャーなんだから、下手したら下手な空っぽノスタ ルジーが現在のいいところを押しつぶしてしまいかねない。。。

昭和の日を考える人たちにみえることは、我が国の祝日とは本当に民主国家足りえない軽々しいものなんだなぁという感慨だけしか残らない。内閣府は豪華なパンフレットを自治体まで配付してたけどいくらかかっているのだろうか、タウンミーティングよろしく随契じゃないのかしらん。

新憲法制定をうたう過激派真青な「反体制クーデター」政党を与党と仰ぎ、現憲法の修正を求める「当たり前の保守的体制派」の政党を野党に据え置くという、「体制」の意味もわからない奇特な国民に、まともな民主的立憲国家の「祝日」観がわかるはずもないのか。。。な。
 

2007年1月21日 (日)

観光地と演習場〜日出生台と由布院〜

P1020765 大分県玖珠町・九重町・湯布院町(現由布市)にまたがる日出生台演習場は、戦後米軍さんが接収していた演習場。現在沖縄駐留米軍訓練の本土移転により演習が行われています。
で、反戦平和を訴える以上にわかりやすい構図をご案内。

日出生台の高原は、由布岳から続く高原地帯。それ故に帝政時代から演習場。で、玖珠町側からみて反対側の日出生台の東麓にあるのが、朝ドラの風のハルカで自然豊かな観光地として紹介された由布院という図式は案外知られていない。

由布院ってローハスで田園でのどかな観光地??
とんでもない!
観光客で賑わう駅前通りの突き当たりには自衛隊の駐屯地が鎮座しています。そこから北西に登っていくと日出生台。観光地に隣接して駐屯しているのが由布院の実像
実弾射撃で野山にたくさんの武器の廃棄物が散らばる(重金属汚染とか大丈夫ですかね?)日出生台ですが、その下方に位置する由布院の自然は案外汚染されているのかもしれません。

平時の観光地の裏には戦時体制。
そんなことも知らずにのどかにエコなお食事を楽しむ姿こそ、日本国の現実ということに気づいてほしい。美しい日本の野山を返してほしい、ということです。由布院を美しい自然には基地や駐屯地は似合わない。

ちなみに久住高原もあわや演習地で接収されかけました。対岸の火事とは言えないのです。

Foxkeh! フォクすけ!


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