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2013年1月29日 (火)

北九州戦国史史料集。

戦国時代の北九州地域文字史料が少ないとお嘆きな方々(^^
編年体でどんな史料があるかの羅針盤として
『北九州戦国史史料集』どうぞ。引用元明記されておりじっくり調べることもできます。
地元の今井書店(古書店でもあるので、古書として日本の古本屋やスーパー源氏で検索されますが新刊本です)から出てます。
天文20年〜天正15年までの北九州戦国史の編年史料集で、8000円
になります。

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8000円もするので躊躇する向きに、参考までに中身をチラリ。

著者の八木田謙さんは、門司郷土史会会員として地道に史料を整理・解釈され、丹念この地域の編年史料集まとめられてきた方です。
本人も著書の中で述べられているように議論の余地
を残す部分ありますが、
それ以上に、
個人の仕事として、関係史料を収集・整理し学術的に解釈することに勤められた成果は、
関連する史料の羅針盤としてとても重要思いす。
こういう渋い地道な積立てに学びつつ、自分も城郭調査でそういった地道な積立てを心がけたいものです。

2013年1月 9日 (水)

国境の城、美作日爪城を訪ねて。

昨年の1117日に真庭市であった『まにわの山城と戦国時代』シンポに参加したその翌日、
午後から、真庭市の
皆さん旧八束村の真庭市蒜山中福田にある美作日爪(日ノ爪)城を見てきました。
この城は、美作の城郭研究者として周知の山形省吾さんからご教示いただいたもの。
『美作
国の山城』に縄張り図が掲載されています。
蒜山から延びる尾根
をぶった切るように横堀が三重に走り、一角には虎口があり、
しかも土塁に凸
状の横矢掛かりを持つ櫓台が複数並ぶという何とも出来のよい縄張り。
の出来の良さは、在地系城郭ではないだろうと思ったので、積雪期の前に現地に赴いた次第。

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旧八束村中福田は大宮踊と大銀杏で有名な福田神社があります。
律令の時代から伝わる古社です。倉吉と米子に抜ける高原を通るルートがあり、
その分岐点
から西へしばらく行った福田神社門前集落に近接するように日爪が位置します。
http://www.mapion.co.jp/m/35.27955357505153_133.6615828548876_9/

立地からして、伯耆国境を押える支城の予感が高まります。

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登ってみると、内部は削平の悪い平坦地ながら、周囲を土塁が周ります。
そして、隅角部に
櫓台とセットになった桝形虎口発見
わかりづらいですが上写真では左側の方が右側よりも前へ出ています
下の写真は外側からのアングルで、右手が櫓台
になっています。
土造りの城郭ですが、桝形虎口に直線的な塁線に横矢掛かりを意識して配置した櫓台など
随所に織豊系縄張り技術がみられました。日爪城織豊系勢力の関与があったことが確認できました

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日爪城は、蒜山から延びる尾根筋の先端に城域設定され、その背後を三重堀切で廻すように切っています。
写真は、西側に回り込む横堀です。箱堀状に断ち切り厳しい切岸が築かれています。
正面奥手が隅角部
に虎口とセットになって両方の横堀に横矢掛かりが効くように張りだした隅櫓です。

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この写真は樹木や風倒木が多くわかりづらいですが、中央と右手に二本大横堀が走り、
左手の樹木が集まった場所
凸状櫓台があります
このように、
堀切のように断ち切る三重横堀の堀底に対して、上から牽制するよう等間隔にあります。
こうした、防禦を意識した計画
された配置からも織豊系縄張り技術の様子が見て取れます。

日爪のような横堀とセットに均等配置された凸状の櫓台の類例は豊後岡城の東ノ郭にもみられます。
同年代の縄張りと考えると
文禄〜慶長期、おそらく豊臣期に美作国を支配した宇喜多氏か小早川氏が
国境の支城として整備したと推察
されます
真庭市の織豊期を考える上ではとても重要な
資料的価値のある城郭跡と思います。

日爪城のように、在地のものにしては縄張りの出来が良い城郭を行ってみると
織豊系縄張り技術で整備された
ものだったという事例に出くわすことがあります。
織豊系城郭とわかることで、文献史料には書かれていない時代の様相を探る手掛かりが城郭跡から得られます。
城郭跡を歴史資料と
捉え、縄張り分析から丁寧に地域の歴史を探っていくのが城郭研究の面白いところです。

2013年1月 5日 (土)

新年の踏査は故郷から。

2013年の初仕事は、自分の帰省先の和泉国の城郭跡をめぐる踏査です
ひとつは、縄張り図片手に現地に足を運んでみて、虎口プランから織豊系縄張り技術の城郭だとわかりました。
この地域では貴重な、羽柴氏による改修を受けた織豊系の城郭跡となりそうです。
もうひとつは、
和泉国の山中にある在地系城郭。
やはり、縄張り図片手に現地に足を運んで
みて、曲輪の削平の良さや横堀+畝状空堀群の規模の大きさなどから、
当該地域では
突出した在地系城郭だと確認できました。
どちらも天正11〜14年の羽柴氏と雑賀・根来、そして南海道方面諸勢力との対峙の様相が窺える貴重な資料となりそうで、実に楽しみ。

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2013年1月 1日 (火)

謹賀新年2013年

旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

2013006

歳々平安日、年々如意春! 平成癸巳年 元旦

 

ちなみに旧正月は2月10日です。旧暦は本当に春を迎える新年になりそうです。

Foxkeh! フォクすけ!


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