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2011年12月22日 (木)

歴史地理学的な方法による城郭跡復元をしました。

城郭研究のバイブル、『城館調査ハンドブック』のⅢ「歴史地理学な方法による調査」では、P75〜86に
地籍図による調査の概要が記されています。
「地籍図とは、一般に役所・役場の税務課や法務局に置かれている、固定資産税や土地登記の台帳に付随する地図であり……」
と説明があって、大学院生の頃24才だった城郭研究やり始めなボクは「ふむふむ」と思いながら読んでいましたが……
それから15年。。。。

城館を研究している自分が、所轄する役場の部署に居る自分に訊ねて、自分で非番に法務局へ行って調査し、
古い閉鎖地籍図を自腹でコピーして、時間外に貼り合わせて作成するとは思いませんでした(爆)
一般事務へ異動の際に、千田嘉博さんに「これで地籍図で調査し放題ですね」と励まされた通りに実践。

ということで、桑原和男さんのようなひとり芸で調査して作成したのがコレ↓

Img_0497

圃場整備でほとんど破壊されている豊後下原城跡の土塁ラインを地籍図の貼り合わせで復元。
地目の色分けは、土地の担当者さんにルールを訊ねてその通りやりました。
 緑:山林、 黄緑:芝地、 黄色:畑(田含む)、 薄黒:宅地、 道:茶色、 水路:青 です。
 ※この図では、道と水路は塗ってません。
みての通り、左から右へ伸びる台地の先端を、タテに仕切る土塁跡が山林・芝地の地目で浮かび上がりました。

ちなみに、中の人の自分に訊ねてみると、私見ですけど……と前置きつきで。
役場や法務局で地籍図をみることはできるけど、飛び込みは避けて、
事前に問い合わせして何をしたいのか説明して理解してもらうことが大事。
ふつう、そんな目的で来る人は居ませんし、間違えても城郭研究のわかる人が中に居るという「奇跡」は普通起こらないので、
窓口応対の方に何を依頼しているのか認識されない可能性が高いです。
『城館調査ハンドブック』の該当部分のコピーなどを持っていくと、担当が上に諮る際にも使えてよいかもしれません。
また、本業と別に閲覧の手を煩わせるので、
法務局・支局なども登記の人や土地情報を調べる人たちでせわしないので、
週明けや週末は避けて、平日の昼下がりぐらいか朝イチが落ち着いていいと思います。
役場の場合は、賦課業務で繁忙期・せわしない冬から春はできれば避けた方がよいと思います。

ということですので、ご参考までに。

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