« 倭城研究シンポジウム、無事に終了。 | メイン | 1979→1999・2011→ »

2011年12月13日 (火)

シンポとロールプレイ

今回の倭城研究シンポジウム、来られた方はおわかりかと思いますが、討論は通常のシンポジウムとは違い白熱するスタイルでやりました。

普通にシンポジウムならば、テーマに対して各パネラーの意見を出し合って→それぞれの見解がありますね。で留めます。
でも、たまにテーマがその時にホットな議論になっているものならば、ハプニング的に論者が応酬する場外乱闘が起こることがあります。
しかし、それはホントに偶然です。

今回の倭城研究シンポジウムでは、司会(と言うか、コーディネートされた)Kさんの持論をベースに構築されています。
即ち、これまでそれぞれ持っている論点をレジュメ資料集に開陳した上で、
今日の倭城研究シンポで設定したテーマ(本邦・朝鮮国にとって倭城とは)に応じて、司会者からどんどん厳しい質問が飛び、
さらに議論となる要点では関与する複数のパネラーにどう考えるのか、どう認識しているのかを質すことで議論を闘わせる。
そうしたガチンコなスタイルで臨みました。

それは城館史料学会の準備打合せの段階から共有されたことで、当日も事前にこういう質問するからと司会から前振りがあってのこと。
なので、話すパネラーも準備しておかないといけないし、それ以上にコーディネーターが各論を咀嚼して次々とテーマに応じて料理するという、
かなりハードなものになりました。
そうしたシンポが3時間。聴かれた方にはその勢いに圧倒された感想も拝聴することができ、目的通りの結果だったのかなと思っています。

コーディネーターの構成もさることながら、パネラーも議論の幅を広げるために「あえてこの役で責める」というロールプレイの質が問われます。
今回、ボクは「武断派」的な立場から軍事的視点で朝鮮出兵を評価、読み解くロールプレイ。
これに対して、隣のTさんは逆の立場から「豊臣政権が抑圧してきたもの」を前面に出す従来の解釈ベースから斬り込むロールプレイ。
といった案配。
ボクはまだまだ未熟で熱くなったりしながら論点を逃すまじと何とか食らいつくようにこなしましたが、
一方のTさんはボクと司会のKさん相手に見事なロールプレイをこなされていて、その頭の回転の良さにスゴイなあと脱帽。
私のような何とか土俵に立つような未熟な論者に胸を貸す的な感じで、それを受けるのにかなりしんどかったですがとても勉強になりました。

もちろん議論は生もの。予定した内容の2/3もできなかったようでしたが、とても充実したものになりました。
一見すると殺伐感が強い印象を持たれたかも知れませんが、
白熱した議論は、ロールプレイを踏まえた上で、相手の持論と論旨の軌道の読みと臨機応変な切り返しの連続から成り立つもの。
しゃんしゃんシンポが多い昨今、城郭研究からしっかりした議論が組めた倭城研究シンポジウムは有意義なものでした。

最終日を終えて帰宅して風呂に入った時に思わず大声でうなるくらいに気を張って臨んでいた倭城研究シンポジウム。
昨夏の姫路市でのセミナーと併せて、Tさんの学恩には重ね重ね感謝する次第です。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blogcoara.jp/t/trackback/143624/27598585

シンポとロールプレイを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

Foxkeh! フォクすけ!


  • Firefox ブラウザ無料ダウンロード
Powered by Six Apart