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2011年3月31日 (木)

『新「関ヶ原合戦」論』

非常勤講師で出講する機会をいただきお世話になりました、別府大学教授の白峰旬さんから、
新著『新「関ヶ原合戦」論』(新人物往来社)をいただきました。

9784404039927

従来、西軍・東軍とされてきた両者の戦いを、石田・毛利連合(公儀)軍×徳川主導軍の戦いとして捉えた書き下ろしの論考です。
秀頼を推戴した石田・毛利連合政権が畿内を押えて東海方面に展開した流れを読み解いています。
確かに毛利・宇喜多・上杉と三大老が参加し、反徳川包囲網を敷いた図式があるわけで彼らのビジョンにおいて軍事作戦を展開した経過を
一般書のカタチでまとまって論じられた刺激ある興味深い内容となっています。

一方で、徳川家康の内府としてのカリスマ性が主導軍をまとめたことも無視できません。
そうした両者の均衡が崩れたのが、大垣城近辺における軍事行動の思わぬ展開(小早川軍が松尾山城を占拠した)があったわけですから、
軍事作戦の流動性の高さとひとつの行動が大きな流れを生んでしまう偶然性の高さを再認識させてくれます。
結果論からは簡単には結論づけられない、歴史叙述における軍事を取り扱う難しさがあります。

構成も一般向けに編成されており、歴史愛好者も論点を整理しながら読めるのでオススメです。
じっくり読んでいきたいと思います、ありがとうございます(._.)オジギ


さて、来年度は私も近戸の寓居を根城に、より成果をしっかりと叙述する方向に力をかけていこうと思っています。
これまでの城館史料学の成果を整理しつつ足りないところを補いながら、
博論でまとめた北部九州の大友氏領国と国衆の動向&豊後岡城など近世城郭と初期藩政の研究、
城館史料学概論でまとめた研究史と方法論の整理、
そして、岡山県地方における宇喜多領の論考を加えながらまとめていきたいと思っています。
亡命生活2年目、1年目よりさらに強い足取りで新たなステップに「脱」できるよう、さらなる深化にまい進したいと思います(」゚□゚)」

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