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2011年1月14日 (金)

『体感、実感!にっぽんの名城』で桝形虎口が語られました。

歴ーっしゅ!
13日は、Eテレでやっている千田嘉博さんの『体感、実感!にっぽんの名城』2回目を観ました。
熊本城跡を舞台に、外桝形虎口・内桝形虎口といった桝形虎口の解説をしながら竹の丸から本丸へコースを歩く前半と、
お城の写真の撮り方を組合せた後半がコンパクトに組み込まれた、本当に「濃い内容」でした。
櫓や石垣は次回だとのこと。やっぱり、でっかい近世城郭は2回くらいに分けた方がいいですね(^^ゞ。

今回の放送は、おそらくテレビの講座でははじめて「桝形虎口」について具体的な解説が成された記念碑的なものになりました。
しかも、織豊系城郭の虎口モデルを論じられた千田さんによって一般の方々に広く伝えられたのは大変有意義でした。
できればCGとまでいかないまでも絵図で赤線とかでジグザグに折れる様子を図化してもらえたら、さらにわかりやすかったでしょう。
番組では、千田さんは自らが論じられた虎口の通路空間にて、美甘子さんに横矢を掛けられて右往左往という名演技?なシーンもあって、
氏の「芸風」が広くお城好きに知られたこともとても意義あった?と思います ^皿^

織豊系城郭から近世城郭への理念である「桝形虎口」や「横矢掛かり」がNHKで普通に解説される時代が来るとは感慨深いです。

今回の熊本城は一見複雑ですが、主郭を中心に桝形虎口を連発させることで縄張りの骨格が形成された理路整然としたプランとして縄張り研究者の間では知られています。
厳密には、虎口の折れよりもL字状の石垣塁線を重ねて通路ができていると理解した方がいいかもしれません。
今回の放送にあるような桝形虎口や馬出しにみられる織豊系城郭の理念が一般的に周知されるようになったら、
いつもの著者のいつものお城のいつもの解説に載っているような輪郭式とか梯郭式といった分類は「過去の遺物」になるでしょう(^^ゞ

近世城郭を楽しむ際には、変な軍学用語紛いの「用語」を覚えなくてもなんら支障はありません。
今回の講座で語られているように、精度の高い見取図や縄張り図を片手に城跡を歩きながら、城道の出入り口(虎口)に注目し、
L字の石塁により形成される桝形虎口・織豊の馬出しの連続モデルを見つけることから十分に楽しめます。
その上で、天守や櫓、塀などの仕組みや構造を理解して立体的にイメージすることで、築城した人たちの防禦の工夫を読み解くことができます。
城郭跡を介して当時の人々の実像と直接向かい合うことができるのが城歩きの面白いところです。
城郭跡は過去と今をつなぐタイムカプセルみたいなものとも言えます。縄張りを理解することはカプセルを開く鍵を得るようなもの。
城郭跡の仕組みを理解して城郭跡から往時の人たちの様子をあーでもないこーでもないと探る楽しみは何ものにも代えられません。

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