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2010年10月29日 (金)

全国山城サミット前夜なう。

金曜日に休みをいただき、木曜日夕方からフェリー(90分)&四国経由6時間ドライブで津山市入り。
いよいよ全国山城サミットです。
心配された台風14号も回避でき、私が参加するイベントでの天気具合もひとつアップ(^^ゞ
金曜日は午後から岩屋城事前踏査&打ち合わせをしてから、親睦会に参加してきました。
千田嘉博先生も現地入りされての関係者で踏査。岩屋城と麓の荒神上陣城を廻って、じっくりと観察されていました。
特に荒神上陣城には好評価の様子で、その辺のことは30日午後からのサミットでの記念講演でお話されるそうです。
台風も支障なく30日は大丈夫の様子。

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写真は、千田嘉博教授と『美作の山城』を踏査された山形省吾さん@荒神上陣城

「地域文化拠点として中世山城を解き明かし、貴重な文化財としての価値を見出しながら保存や活用を進めてまちづくりに活かしていく。
また、山城を通して交流と親睦を深め、地域の活性化を図る。」趣旨のもとに各地の自治体が参集する全国山城サミット。
城郭という共通テーマで多くの自治体が参加するという場が、地域における史跡としての城郭跡の重要性が共有されることと、
様々な要素を取り込む学術研究としての「城郭学」から各地域の特性を再検証する機会になれば。
そうした山城を持つ自治体が一堂に集って、中世山城と地域づくりについて考える機会に参加できるのは実に興味深い経験です。


ベルフォーレ津山での山城サミットは14時から&千田先生の記念講演は16時過ぎから。ご関心のある方はぜひいらしてください。
サミットの参加自治体の城郭跡一覧の入った公式パンフレットがあるようです。
また、当日は『美作国の城館』が1,000円で発売される予定。
要チェックですよ。

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2010年10月28日 (木)

全国山城サミット連絡協議会津山大会「中世山城の祭典」に参加します。

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今年の夏は、全国城郭研究者セミナー@姫路市で、世界遺産姫路城のある姫路市でセミナー報告者として参加し、
今年の秋は、10月30日〜31日の全国山城サミット連絡協議会第17回津山大会にて、パネラーとして参加します。
全国山城サミットとは。。。によると、

「第2条 全国の山城が存在する市町村及び関係団体が、情報交換等を通して親睦と
     交流を深め、山城の保存方法や観光資源としての山城をいかした地域の活性化
     を図り、潤いのある豊かなまちづくりを進めることを目的とする。」サミット規約より抜粋

 が大きな目的とのことで、
加盟自治体数:74自治体 加盟城郭数:105城郭 なんだそうです。

「美作の中世山城連絡協議会」など地域活動が活発な津山市では、これを機会に「美作の山城」を広く紹介しようということで、市・教委でいろいろと精力的に企画されています。
また、今年は岡山県で国民文化祭が開かれることもあり、その一環として「中世山城の祭典」と銘打った企画となっています。
と言うことで、ヨメサンの岡山県と往来する私も、前々から資料作成や美作学講座「荒神山城を歩く」などで協力させてもらってます。
で。今回、美作の山城について2日目のパネラーとして参加させていただき、報告をすることになりました(・ω・)ノ
全国では、いちおう研究者のはしくれとして活動していますので、しっかり勤めさせていただきます。
サミット初日の記念講演講師は、奈良大学教授の千田嘉博氏です。
ボクの拙い学位審査(..ゞアセもしていただいた先生です。2日目のシンポも心して討ち取られぬように勤めたいと思っています。

日程をざっと紹介すると、初日の30日は、10時受付で 岩屋城跡か神楽尾城跡の見学会(11:30-13:30)
その後、14時30分からアルネ津山のベルフォーレつやまで、サミット(14:30-16:00)
引き続き、千田嘉博氏の記念講演です。
最近は城郭研究の「伝道師」のように各地でご講演されている千田さんの講演は、かなりわかりやすい内容と思います。

2日目の31日は、シンポジウム「山城を地域に活かすため」(9:30-12:30)
その中でパネラーの1人として、私が事例報告をさせていただきます。

「美作の中世山城連絡協議会」の活動と成果を参考にさせていただきながら、
ここ数年、歩いてきた美作の山城について歴史研究の資料としての価値を案内できればと思います。

痕跡からひとの営みを読み解く目線で、10年間培った文化財&学芸ベースの城郭研究+まちと歴史・文化事業のコラボなどの経験から、
津山市や美作の皆さんに還元できるようなお話ができればと思っています。
乞う、ご期待(^^ゞ

2010年10月20日 (水)

中世山城の祭典「山城を地域に活かすために」

10月30日・31日は、国文祭企画として津山市で開催される『中世山城の祭典』
見学会と山城を持つ自治体が一堂に集まる「第17回全国山城サミット連絡協議会津山大会」が初日にあり、
わたしは、初日の現地見学会と共に、2日目のシンポジウムにはパネラーとして参加させていただきます。
諸先生方に並んで恐縮ですが、城郭を活かした歴史と文化のまち・地域について、これまでの学芸経験をもとにお話できればと思っています。

2010年10月19日 (火)

竹田城跡カレンダー。

朝来市のホームページを拝見しますと、2011年竹田城跡カレンダーが発売されたとのこと。
http://www.city.asago.hyogo.jp/index.php?no=r170

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「和田山写真クラブのみなさんのご協力を得て、四季折々の竹田城跡の姿を紹介しています。」とのことで、700円で販売中。
天空の城として著名な但馬竹田城。2010年版は早々に完売したそうですので急いだほうがいいかもしれませんね。

朝霧で著名な但馬竹田城。以前から但馬の城郭研究者が調査し城郭談話会からも報告書が刊行された事例。
地元でも地道に整備が進められ、近年になって天空の城として有名になった事例。
地域の資産である山城跡を地域の人たちの手で活かすことについては、私も日頃意識しながら仕事してきたところでした。
それだけに、「天空の城」として全国に知れ渡った竹田城跡の事例は、
自分の思うところがそうそうピント外れでもなかったなあと思う具体的な活用例としてありがたい次第です。

2010年10月15日 (金)

日田市の咸宜園教育研究センター

世界遺産を目指す日田市の咸宜園跡が整備され、さきほど咸宜園教育研究センターが設置されたそうです。
広瀬淡窓が開いた私塾の精神を史跡整備とリンクさせて研究センター、及び門下生を募る「地域の大学」としての役割を持たせるもののようです。

日田市からみでは、廣瀬記念館に往時お世話になった際お名刺交換させていただき、いずれは日田とネットワーク持てないかなあと思ってましたですが、
ここまで急ピッチに世界遺産を視野に入れた整備と研究機関の設置に進むとは思いませんでした(^^ゞ。

日田市咸宜園ホームページ http://www.city.hita.oita.jp/kangien/index.html
咸宜園研究施設開館記念し行事 日田市 (西日本新聞)

ちなみに、2年前に仕事で訪れた際の咸宜園跡は整備前。まだ、主屋だけの殺風景な感じでした(^^ゞ

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2010年10月12日 (火)

月山富田城の山中御殿

夏の吉川&毛利、先月の朝倉氏館に続いて、今月は尼子氏の居城だった月山富田城跡に行ってきました。
時間が限られていたので山上はパスして、山中御殿を観て来ました。
麓にしか駐車場がないので、現地に行く時は注意しましょう。山中御殿は中腹にあります。
で、現地を歩いてウロウロして縄張りを確認し、パチパチ撮影。予想よりも発掘による史跡整備の改変が大きい。

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歩いてみて、紛れもなく堀尾吉晴・忠氏が織豊系城郭の縄張り技術で大改修した居城でした。
石垣も桝形虎口も改修のやり方をみるだけでも、今の月山富田城跡が堀尾氏の城郭だとわかります(^^ゞ
二の丸・三の丸にも発掘調査の結果、虎口や石垣が検出されて整備されているようで、主要部だけなら尼子氏の痕跡を探すほうが難しいかも知れません。
ちょうど、戸次道雪らで著名な立花山城の主要部は小早川隆景が織豊系城郭として大改修しているのと似ています。
堀尾吉晴・忠氏は1600〜1607年まで月山富田城を居城としています。関ヶ原直後の7年は大築城ラッシュに相当する時期です。
ですので、出雲・隠岐の大名となった堀尾氏が、隣の中村氏が米子城を大改修したように主要部の大改修を施したようです。
その意味では、月山富田城は、尼子氏・毛利氏の城郭を大改変した築城ラッシュのすさまじさの一端を知る史跡と言えるかもしれません。

次回来る時はじっくり時間をとって、山頂曲輪群の確認と尼子氏・毛利氏時代と思われる下位曲輪の確認を可能な範囲で観たいと思います。
月山富田城関係の報告書は、島根大学さんの島根遺跡リボジトリからダウンロードできます。これで出土遺構と整備を確認できます。

☆追伸
帰宅後、整備以前に調査された縄張り図で読み直しますと、尼子・毛利時代の散漫な曲輪配置に対して、
堀尾氏が主郭への求心性を持つ織豊系城郭へ大改修した様子がわかります。
戦国期城郭を織豊系城郭に改修する際に、いろいろと工夫した様子などが随所に見えて面白いです。
おそらく、他の家臣団は、山中御殿より麓の下位曲輪に屋敷を構えたことと思います。
堀尾時代の月山富田城・城下は近世山城の戦時体制を彷彿とさせる立地です。まるで豊後岡城・城下のようです(^^ゞ

堀尾氏としては、戦国・織豊期の山中に本城と屋敷群を構えて集住した戦時体制な景観でも良かったとは思いますが、
大藩故に、広域支配に有利な立地の松江城&濠で区画した士分屋敷地へ移転したと想像します。
ほぼ新規築城の松江城は、高石垣と桝形虎口を備えた堅固な主郭部と虎口空間が肥大化した下位曲輪から成る縄張りプラン。
平野部に移転し自由に縄張りができる分、より主郭に求心性を高め軍事性を備えた完成期の近世城郭となっています。
天守もいいけど縄張りもじっくりみてほしいものです。実に楽しいです(^^ゞ

2010年10月11日 (月)

天守と、へるんさんと、アート。

3月に別府であったアートなネットワークをつくるという車座会議@別府にお誘いいただき、竹瓦でフォーラムに参加しました。
AAFのつながりから、九州のアートネットワークの一隅に竹田という魅力的?なまちを俎上に挙げるというかねてからの念願に近づいたか。。。
と思いきや、4月に配置替えで全くアートプログラムに動くことができなくなってしまったので白紙の状態に。
ですので、10月の連休にあった車座会議@熊本に手ぶらで行くわけにもいかずしばらく休業せざるを得なくなりました。
うーむ、せっかくの芽が残念なことです。

仕方ないので、連休は帰省して山陰方面に取材してきました。
行ったのは、ゲゲゲのまちづくり境港市と、城関係で松江城跡と月山富田城跡。
ゲゲゲの境港市は、画家志望から紙芝居作家→貸本作家→漫画家となった水木しげる氏の故郷で、93年以来水木作品でまちの企画を打ち出しているところ。
で。マンガがアートとカテゴライズされる今日この頃、水木しげる氏は妖怪を描きキャラクター化するアーティストとも言えるわけで、
とすると、連休も多くの人が訪れている境港市はアートでまちづくりが経済的にも廻る希有な事例になるのかどうかとしばし考えてしまふ。

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そして、もうひとつは。
松江城跡のある松江市は開府400年事業を展開中。歴史館は来年オープンで杮落しは堀尾吉晴の展覧会とのことで城めぐり。
ちょうど明治の文豪・小泉八雲ことラフカディオ=ハーンの来日120年記念事業
と言うことで、
10日からの展覧会「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」のオープニングに遭遇しました。
場所は。。。なんと松江城天守!!
天守でアート。うーむ、お城屋さんでアートプログラムをした身ですが、まさか!な場面に出くわすとは思いませんでした。

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これは松江城天守の柱組を撮っているのであしからず(..ゞアセ
ちょろっと作品が見えていると思いますが、天守の望楼部分とその下の階が会場という案配。
天守望楼には、隠岐島にある八雲と節子のブロンズ像のオリジナルが展示されていました。

八雲関係では、先月まで熊本市現代美術館で「へるんさんの秘めごと」という興味深い展覧会がありましたが、
構成は別のようですが、関連があるのでしょうかしら?
それにしても、一般の方がたくさん訪れる天守内を会場にするというのはちょっと驚きました。
松江城天守での展示は、11月3日まで。
あと、お濠側にある小泉八雲記念館とカラコロ工房も会場だそうです。
ラフカディオ=ハーンに興味ある方は松江市を訪れて、天守と八雲とアートのコラボレーションを観るのはいかがでしょう。

2010年10月 2日 (土)

10月2日。

Happy birthday:.゚ヽ(*´∀)ノ゚.:。+゚
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2010年10月 1日 (金)

10/2は、集中講義「城館史料学概論」で縄張りの読み方やります。

最近はやりの大学連携というわけではありませんが、
学芸に留まらない幅のある?行政経験と城郭研究での日頃の活動成果に評価いただき、先週から別府大学に非常勤講師として集中講義形式の出講してます。
科目名は別にありますが、内容は「城館史料学概論」でやってます。
先週の25日土曜日は、主に概論をやりまして。
10月2日(土曜日)は、昼食をはさんでから9時〜14時30分まで3コマで、
縄張り図の見方と千田嘉博・木島孝之両氏の「織豊系城郭虎口編年モデル」の理解を深める講義を予定しています。
縄張り図の読み方をしっかりマスターしようという内容です。

場所は、別府大学キャンパスからさらに上にある31号館演習室です。
大学院の講義でゼミみたいな少人数でやっていますので、もぐり歓迎?ですので興味のある方はどうぞいらしてくださいませ。

Photo

こんな縄張り図(これは筑前高鳥居城)の読み方や、先達の研究に学びながら織豊系城郭の見方をやります。

Foxkeh! フォクすけ!


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