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2010年5月15日 (土)

「城跡調査と戦国史研究」

今日はBP大にお伺いしてあれこれ打ち合わせ。その後、城郭研究部の若い学生さんたちに縄張り研究についてお話してきました。
大学の城郭研究部と言えば、往時は関西・東海・関東などで多くの城郭研究者を輩出したものです。
今でも立命館大学で城郭研究部がありますが、九州ではほとんどない状況で、BP大にあるというのはうれしいことです。

その中でいの一番に紹介したのが、村田修三氏が1979年の日本史研究会大会報告で発表された「城跡調査と戦国史研究」です。
翌年の日本史研究211号に掲載され、
縄張りベースの城郭研究では、エポックとなった論文と位置付けられています。
歴史学において、城跡を歴史研究の「史料」として活用する営みの重要性を紹介し、縄張り研究を提唱した論文です。
東京堂出版の『展望日本歴史12 戦国社会』に再掲されています。(もちろん国会図書館のコピーサービスでも可)

「中世の城郭遺跡を地域史と在地構造分析の史料として活用すること」は、しばらくは縄張り研究者の間で「お念仏」のように唱えられたものです(^^ゞ
また、はじめに—中世城郭とは— に書かれている、城郭の概念と考察の視点、調査法(文献・伝承調査と現地調査)についての概説は
当時の様子をうかがい知ると共に、今一度、目を通したらいろいろと示唆に富むところがあると思います。若い人も当時の雰囲気を想像しながら読んでみて下さい。
論文の中にある「城郭遺跡を歴史研究の史料として活用する営み」は、
現地調査を通して城郭研究を行う目的を端的に示しているとも思っています。

30年近く経ち
「城郭遺跡を歴史研究の史料として活用する営み」は、紆余曲折・さまざまな立場を含みつつ広がりをみせています。
その中で、城郭史から城館史料学への展望が開けるように努力できればと思っています。

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