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2008年11月29日 (土)

総合デザイン@竹田と、エルメス@CCA北九州のレクチャーを聴く週末。

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今回はかなり大忙しの中でなんとか時間を割いてのレクチャーを聴講した週末。

金曜日に竹田市城原で総合デザインのレクチャーとディスカッション、そして土曜日はソニックでヤハタへ遠征してCCA北九州で開催している企業とアートをテーマにした市民美術大学の第3講。今回はエルメスジャポン藤本幸三さんによる「ファッション業界と現代美術、エルメスの考え方」です。

いずれも、技術(職人、マイスター的存在)に裏付けられた商品とコミュニケーションといい空間デザインから生まれるブランドイメージ、それを貫くコンセプトが根っこにあることを語る意味では、次元は異なれど共通したレクチャーでした。

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2008年11月22日 (土)

CCA北九州の市民美術大学に行く

P1000057 P1000060 たぶん、このレクチャーで一番の遠隔地参加だと思う、CCA北九州の市民美術大学のレクチャーに夫婦同伴で参加してきました。
朝日新聞の事業部で長年美術展覧会を企画・プロデュース、開催されてきた帯金章朗さんの「新聞社事業部と美術展:歴史と今後の展望」を聴いてきました。

前々からぜひとも聴きたいと思っていた新聞社事業部による美術展のあれこれでしたので、興味深く拝聴してきました。
帯金さんは東京出身で、もとは福岡市美術館学芸員で現代美術を中心にご担当だったそうです。実家の東京に戻らなければいけないことで朝日新聞社事業部に転身されたそうです。とは言え、事業部に学芸畑の方は案外少ないんだとか。ホント事業部企画のメリットからデメリット、昨今の状況まで惜しみなく語られた内容の濃い1時間半でした。

質問は、つっこんだ話しはできませんでした(あたりまえか?)が、とてもいろいろ聴けて満足だった部分と、聴きたいけどつっこんだことは聴きにくいなあというもやもや感半々な気分でした。新聞社事業部企画と美術館とのマッチングはどういった機会で行われるのですか?という質問をしたのですけど、微妙に舌足らずだったなあと。。。(ノ_<)。

それにしても、前々から不思議だったんですよ、新聞社企画の美術展。いったいどういうつながりで巡回系美術展の内容が選ばれていくのかってこと。わかりやすい例でいくと、美学でも著名な森鴎外ゆかりの都市のアニバーサリー企画が、なぜ漱石の熊本を舞台にした小説に出てくることで有名な画家の作品展覧会なの?とか(^^ゞ。何かしらのねらいがあるのならわかるのですけど「わたしの趣味です」ってわけでもないでしょうに実に謎です。逆に、同時期の熊本はシャガールなの?でもありましたし(あそこは大昔シャガールのリトグラフ展とかしてるからかなあ)(^^ゞ。んでもって、なぜ、大分はブラマンクなの?とかいろいろあります。気になると気になります。。。それとも、いいものを観れるなら満足ですか。ボクも以前はそうでしたけど。。。ただ、大衆化と啓蒙が進んだ今日では、「名品展です」切り口は泰西名画を追いかけるばかりになり、いずれキラーコンテンツも枯渇し厭きられてくるような気もしてます。

丁寧な回答をいただいたのですが、やはり外部の者には謎は謎のまま(^^ゞ。。。せまい業界なんだそうで、企画する側の事業部と各館の学芸さんとの日頃のネットワークなどから数年前から準備されていくそうです。ポシャる企画も多いのだそうですけど、その中にいないと、決まっていく中身は「まだ伏せている段階」っぽくてつかみにくい感じがしました。

もちろん、進めている最中は伏せておく面もあるでしょうが、フタを開けたら、「公立」の企画の場合は、なにかしらの「なるほどこの展覧会は、やるだけの意義がある」的な理由が知りたいものです。その辺じゃないのかなあ、舶来モノや名品で大衆に啓蒙が通用した時代にできた公立美術館が今や軒並み予算カットの憂き目にあっている理由って。前は「文化施設は必要だ」で納得されていた部分が段々通用しなくなっている。ならば如何にこれだけの経費をかける意義を具体的に説明する積み重ねを行う必要がありませんか?。。と雑感めいた感想。でも、こうした内輪の話しが聴ける市民美術大学ってそうそうないです。そうした企画を立てるのはさすが現代美術センターCCA北九州!ってのが意義じゃないのかな。


さて、レクチャーが終わってからは隣のジムスタジオでの尾倉ギャラリーで、CCAのリサーチプログラム受講生のアーティストたちによる展覧会企画のオープニングレセプションに参加してきました。やっぱり英語は必須ですね。。。痛感しました(^^ゞ 

こちらはいいの?と聴かれそうですけど、「今の世界のアートシーンにつながるプログラムが八幡にあるってすばらしいことじゃない。」って言えば、過去の名品展よりは都市政策としても文化政策としてもはるかに説得力がありますでしょう。

この日は、翌日大分でバモる鹿サポのヨメさんと楽しみ、ふけた後は八幡で韓国料理。なかなかおもしろい「いい夫婦」の日でした。

2008年11月19日 (水)

美作加茂、矢筈城跡シンポジウムのお知らせ

わたしのもうひとつの拠点、津山市に合併した岡山県加茂町でのシンポジウムのお知らせリリースが来ましたのでご案内。

岡山県でも著名な中世山城の矢筈城が県指定史跡になったのを記念して、
来る12月20日(土曜日)13時から、津山市加茂町文化センターで特別シンポジウムが開かれることになりました。
主催は矢筈城跡保存会、そしてこの企画をコーディネートしたのは、美作を拠点に中世史(前期)研究で縦横無尽にかけめぐる「悪党」な方々(^^ゞ。報告者は歴史系メインで考古系、地元の研究者を含めて揃っています。果たして、どんなつぶてが飛び交うか乞うご期待。
今回は縄張り屋さんがいませんが、縄張り屋さんのわたしが会場へ参加してきます。


公共期間で行くのはかなり大変ですが。。。
関西からは中国ハイウェイバスで7時半の超特急か8時の特急バスで大阪梅田から津山まで高速バスで飛ばして、津山駅から因美線11時37分発で12時04分に美作加茂駅到着です。津山からの鉄道はこれしかありません(^^ゞ。但し、駅から徒歩20分!(^^ゞ

7時半の超特急バスは10時に着くので、10時20分発のごんご加茂バスに乗れば会場に近い加茂支所へ行きます。
このバスは、駅の隣の広域バスセンターから出ますが、何のアナウンスもない不思議なバスセンターなので係の人やバスの運転手をつかまえてしっかり乗りましょう。このバスしか加茂に行くのはありません(^^ゞ。

がんばって行きましょう(・ω・)ノ

ちなみjに、ボクは津山からバスか列車で行く予定。
できれば前後に城跡へ登りたいんですけど、季節的に難しいかな。

以下、詳細。

◎矢筈城跡岡山県史跡指定記念
特別シンポジウム開催のお知らせ
 岡山県最大の中世山城、矢筈城(やはずじょう/津山市加茂町)が2006年、岡山県史跡
に指定されました。従来から、矢筈城はさまざまな形で注目されてきました。しかし、
大規模で先進的な構造をもつ城郭遺構や、城主・草苅氏については、まだまだ未解明な
部分が残されています。このシンポジウムでは、近年、新たに明らかになってきた事実
をもとに、矢筈城研究をめぐるさまざまな問題点と可能性について、最新の研究成果を
もとに縦横無尽に語り尽くします。専門的見地を保ちつつも、一般の方にも大変わかり
やすい内容にしますので、どうぞ気軽にご参加下さいますよう、お願い申し上げます。

*日時  2008年12月20日(土) 12:30受付開始〜、13:00開会
*会場   津山市加茂町文化センター大ホール (専用駐車場もあります)
*参加費  無料      
*申し込み 不要(直接会場にお越し下さい)
*主な内容
(報告)
①中世草苅氏の権力構造——系譜と家臣団 前原茂雄氏(福岡市史編集委員会)
②近世史料からみた中世草苅氏の動向   森 俊弘氏(岡山地方史研究会)
③中世城郭としての矢筈城の特質     草苅啓介氏(矢筈城跡保存会)
④戦国期草苅氏の周辺          渡邊大門氏(美作大学地域生活科学研究所)
⑤戦国期因幡国の政治情勢と草苅氏    岡村吉彦氏(鳥取県公文書館県史編さん室)
(シンポジウム)草苅氏と矢筈城を語る——課題と展望
         長瀧薫氏(美作の中世山城連絡協議会)及び報告者5名
(イベント) 舞踊《矢筈城懐古》

主催:矢筈城跡保存会   
共催:美作の中世山城連絡協議会
後援:津山市・津山市教育委員会・美作大学地域生活科学研究所
   山陽新聞社・津山朝日新聞社
助成:福武教育文化振興財団
問い合わせ先:矢筈城跡保存会(0868-42-3347 児玉方)  以上。

2008年11月17日 (月)

申請書。

本日、鐘は無事に旅立ちました。実に興味深い現場でした。

さて。ハコよりエコのお話。
12日の夜に「出してみたらいいですよ」の一言に背中を押されて、なんとなく抱いていたアイデアを竹楽の合間にウェブメールでファイルをやり取りしながらディスカッションをして、急きょ企画書にまとめて本日無事に提出。
テーマは、「アートと歴史の出会うまち」ちょっとエコミュージアムなテイスト。
と言いながら、たぶんに、ローカルな土壌でさまざまなジャンルに生きるボクタチとアーティストの出会いを求めているのでしょう。

さてさて、1枚の紙が世界につながる糸となるのか、はたまた、クモの糸となるのでしょうか。

それにしても、1年前に悪戦苦闘して出せなかった企画申請書を、1年後にこんなカタチで出すとは思いませんでした。この1年はつまらぬ軛から解放され、井戸から抜け出した蛙のような気分です。無駄ではないけど本当に遠回りでした。

2008年11月13日 (木)

まちとアートの出会うとき、KUJU meets BEPPU PROJECT

081112_1918000112日はまちとアートの出会うとき@久住。
先週の城下町竹田とはうって変わって、九州のてっぺん、空と台地とパノラマ(夜なので満月の夜空)の久住高原のど真ん中カフェBoiBoiをお借りして開催しました。
先週に続いて、BEPPU PROJECTの山出淳也さんを講師にお招きして、BEPPU PROJECTについてと久住に合わせて越後妻有トリエンナーレのお話を用意していただきました。本当にご多忙の中、ありがとうございました。

たけたの人が多く来られた先週とは趣きが変わり、あちこち往来する人が「九州のてっぺん」で集うような会になりました。
もうちょっと久住の人にきてもらいたい内容だっただけに惜しいところですが、なかなか点在する人たちをお招きするのはむずかしいことがわかりました。でも重要な一歩。

だいたい1時間半強くらい熱の入ったお話をいただいた後、これまたみなさんからつっこんだ質問のやりとりの時間が30分強。それでレクチャーとしてはおしまい。。。の後で、さらに1時間半くらい山出さんとみなさんでつっこんだオフトークをするという、かなり濃い内容になりました。
アートでまちおこしをするのではなく、アート、アーティストを介してさまざまなことを行うこと、そのための仕組みを組み立てていくことが、結果としてまちの営みとなることの意味が、さまざまに企てが得意なたけたの人に伝われば言うことはありません。

本当に、山出さんをはじめ、みなさんご多忙の中、時間を割いていただき感謝する次第です。そして、会場を提供いただいたボイボイのマスターもありがとうございました。

とても濃密な「九州のてっぺん」での一夜でした。

2008年11月 9日 (日)

岡山県古代・中世史研究の最前線に行ってきました。

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いつも「アート」ネタばかりですが、本業は「お城屋さん」です。
ということで、8,9日は岡山県立博物館の「岡山県古代・中世史研究の最前線」に行ってきました。
吉備地方文化研究所・美作大学地域生活科学研究所・岡山県立博物館の共催で、岡山県の古代史・中世史の現状を確認しようと言うシンポジウム。大阪と岡山と大分を往来する身としては、知っている方々もおられる岡山県の中世史研究がどんな現状かとリサーチを兼ねての帰省。


お城屋さんとしては、備前・備中・美作は戦国・織豊・近世城郭の様相が複雑に絡み合う場所。
中近世移行期から17世紀初頭までの様々な権力と城郭の関係を読み解くには魅力あるフィールド。縄張り図をきちんととってみたいと思う城が備前・備中・美作にいくつかあります。。。山陽地方は腰を据えて調査する人がほとんど居ないので魅力的なんですけどね。


初日の8日はシンポジウム、2日目の9日は研究発表でした。初日のシンポジウムはM氏のような提言型の斬込みがもっとあれば良いんでしょうけど、まあいろいろと言えない部分はありますよね。その日の懇親会ではいろいろな方にお会いしてお話をお伺いする。当たり前だけど知らない人も多いし門外漢なので突っ込んだことまで話すわけではない。そして、2日目の研究発表は京芸の争い・毛利氏の備中進出と清水氏のこと、そして宇喜多氏の家臣団編成。かなり面白かったし興味深く拝聴。中世から近世へつなぐ視点を以ていろいろ質問。宇喜多よりも池田・森を抑えることが肝要と思うので。。。

岡山県の研究環境は、当たり前ですけど岡山県も大分県と同じく博物館や大学、研究環境をめぐるものはあんまり様相は変わらない。ただ、違うのは関西圏に近いこと。その違いは大きい。タコ壺な九州で居てはまず確かめられない、中央の研究会の動向が聞き及べる環境と言うのは大きい。だから、タコ壺の中でも意欲的なシンポジウムを展開する研究者が集う場所が生まれるわけで。
と思いながら、いろいろリサーチできた2日間でした。

今回は前例もなく試みという面があって慎重に進めたことと思いますが、主催者側がもっと「戦略的」に見据えて仕掛けていってもよいのではと思いました。仮にボクが県博にいたら大学とのコラボレーションは願ってもないシチュエーションです。何せ所蔵文書の読解と調査報告書、展覧会事業までのコラボはとても魅力的。直接言わなかったけれどももっと仕込んで「変化」や「リアクション」をみるのもおもしろいと思うんだけども。。。その積み立てが、つまらないと言われる中世史もかなり面白く斬込めると思います。

とはいえ、当方の現状も、アイデアはあるものの、金だけ持ってる掘り屋と学生を持たない元師範学校系大学のビジョンなきコラボにショバを占領されてしまっているわけで。。。困ったものだ。

岡山もそうでしょうが、魅力的なフィールドの中にさまざまな研究者が活動する環境をこしらえられないものかと思う次第。如何に地域と行政と資金元をまきこんで「事業」を組み立てるかを見通し、そのためにどういった企画を立てて事業化を目指すのかを日々考えつつ行動。観光的産業振興でもない、学校教育事業でもない、第三の道としての文化政策視点が不可欠。

ローカルで研究者が集まり研究費を獲得するにはどういった器とシステムが必要なのかを考える素材として、九州より周回遅れな財政難に面した行政が問題視されている岡山県界隈をもう少し広く見てみたいと思いました。とりあえず、美作の城郭跡探訪から着地して「研究者」として認めていただくところからですね。

2008年11月 5日 (水)

まちとアートの出会うとき、TAKETA meets BEPPU PROJECT

P1000010 5日は岡の里事業の「アートミーツ@創生館」で、たけたにBEPPU PROJECTの山出淳也さんを講師にお招きして御客屋敷でアートレクチャーを開きました。

なづけて「まちとアートの出会うとき」
平日の夜のたけたで、正直2〜3人くらいだったらどうしようとドキドキものでしたが、年齢層も若い15名の参加者に来ていただきました。
みなさん、ありがとうございました♪
そして口コミよろしくお願いします(^^ゞ

たけたの感性ある、まちづくりに参加されている人たちに、九州でも数少ないアートワールドにつながっているNPOを運営し、アートを介したさまざまなプロジェクトを実践するアーティスト山出淳也さんに会っていただきたかったのがこの企画のポイント。

単にアートイベントをする、支援する受け皿のNPOならあるけれども、文化政策や建築学的視点に立って社会・経済的しくみをつくることと、さまざまなアートプロジェクトを進めることが両輪となった活動をする点て特徴的なBEPPU PROJECTの「しくみと考え方とリノベーション」を知っていただきたかったし、アートがまちに関わることの実際を感じてもらいたかった、そして、BEPPU PROJECTを体感してみよう、何かアートを交えた企画の運営や資金調達などで情報交換してみようででも、BEPPU PROJECTを介して、向こうに参加する&こちらにお招きするなど、みなさんと山出さんの出会いを介して網の目のような都市間ネットワークができるきっかけづくりになればと思って企画した次第。

拙い司会でしたが、少しはきっかけづくりにお役に立てたかも。。。「まちの彫刻を知る・まなぶ」レクチャーに続いて久々に「学芸員」っぽい仕事したなあ(^^ゞ
何より、ハードワークの中たけたまで往来していただいた山出さんと坂本さんには、本当にありがとうございました。来週は天空の久住高原のど真ん中ですが、よろしくお願いします。

今回聞き逃しても、来週も19時から久住のCaféボイボイでやります。基本はBEPPU PROJECTの活動について。ですので、聞き逃した方ももう一度復習を兼ねてでも、ぜひ。。

2008年11月 1日 (土)

「ハコ」から「エコ」へ

怒濤の11月。どうなるんだろう?

なのに、12月の頭に「円卓会議」で、何やらしゃべらなきゃいけません。
個人的なテーマを決めました。


『「ハコ」から「エコ」へ。。。歴史をアートでイノベーション』

さよなら、ハコもん。よろしくエコエコ。インドアワークよさようなら、フィールドワークに還る秋。
しろ屋と歴史&アート屋の二刀流。。。。まあ、建築学科出身だからええよね。

ではでは。

Foxkeh! フォクすけ!


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