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2008年5月22日 (木)

「沖縄文化の軌跡」

沖縄
週末に沖縄の沖縄県立博物館・美術館で買った美術館開館記念展「沖縄文化の軌跡1872-2007」の図録。
美術館問題として、気がつけば博物館に併設された美術館となり運営形態からスタッフの体制までかなり問題を持った中での船出だったようです。

 

こと図録を見る限りでは、沖縄の近代以降現代までの文化全般を扱った画期的な展覧会だったようで、図録の分量はハンパではないです。
これで、3000円+税。安すぎます。
何はなくてもたたき台。

2008年5月19日 (月)

沖縄を歩く&沖縄県立美術館

てなことで。
週末は沖縄のティーダにかんかんにあてられて日焼けして参りました。
ディープな沖縄を堪能してきました。うーむ、まさに小熊英二の『<民主>と<愛国>
』を肌で感じてきましたよ(謎)
ゆいレールも乗ったし、沖縄県立博物館・美術館那覇市立歴史博物館もきちんと行ってきましたですよ。(・ω・)/ワーイ
でも南山のグスクは週明けの台風の雨で行けませんでしたよ(ノ_・。)

で、沖縄史研究の書籍をちらっとだけみてみましたが、沖縄を研究する地元の蓄積は先の戦争で吹っ飛ばされ失われた破片を拾い集めるがごとくすばらしい研究本や「沖縄本」の蓄積がありますけれども、学術本や『中山世譜』などの基礎資料集成が市販されていないのが意外でした。探せていないのかな?それとも研究をまとめるにもまとまった史料が本当にないのかもしれません。かつての王府に地下司令部を造って日米で戦闘したんですからむべもなし。。。京都・奈良が戦場になるようなものですから。。。どうしようもありません。

首里図の画像データなどはありましたけれども、本腰入れてグスク調べて琉球王朝を探ってみたいと思ったけれども、無理かな。

その沖縄県立美術館、もともとは単体の現代美術館で建てるはずだったとか。それが、首里にあった博物館の移転に併設されるかたちで実現したものだそうです。

場所は那覇に隣接した米軍の住宅地の返還を受けて再開発中の「新都心」おもろまち。博物館・美術館前の交差点の名前が博物館前とあるように、美術館より博物館が主のような認識のようです。
うーん、すみませんねぇ。
おそらく、文化庁直結でハコモノ補助金をもらえる文化財行政の「政治力」がこれまで蓄積を重ねてきた博物館を優先させたので、県民悲願の美術館構想にしわ寄せをかける結果になり。。。行政的には「美術館」は歴史・考古の「博物館」より弱いのです。。。

時間がなかったのでタクシーで前つけてもらってひとめみてその白い塊にはびっくりshock
一応、グスクをモチーフにしたらしいけど、バイパス沿いにあるパチンコ屋か!と思うくらい 真っ白なエセオリエント風なデザインでした(ノ_・。)。。。
暑 さ対策かわかりませんがガラス張りよりマシですがどうみてもグスクではありません。しかも 沖縄の雨で確実に数年後にはいい感じに汚れること間違いなし。パンチングメタルっぽい穴ぼこも沖縄の庁舎ではよくあるデザイン文法をお洒落にアレンジした 感じ。。。うーん、他の庁舎とかホントにグスクみてないやろ?(ちなみに沖縄のコンクリ・モルタル建物は米軍の影響なんだとか。道理で韓国などに近いと思 いました)。

外観の文脈はひどいしエントランスや庭は無駄に広いし。。。その分、美術館に回したれよと言う感じでした。

館内もきれいにホワイトキューブで、展示室も真っ白。
展示室の巡視スタッフの方に「きもちわるくなりませんか?」と尋ねると「慣れました」とのこと。
「すんませんね、建築家が妙なデザインして」と申しておきました(..ゞアセ
大阪の地下街ホワイティうめだでもそうですけど、正直なところ戸惑いやすいんですよ。真っ白は。

内地の大手業者がピンハネする「公共事業」何かよりも、戦災でめ ちゃめちゃに首里にあった郷土資料館ごと丸焼けにして全島で文化遺産を破壊した償いで、九州も語れないへなちょこ九博よりも「ミュージアム琉球」を建てて運営を委ねた方がよっぽど沖縄のためによかったと思いますよ。
それを県立施設で指定管理者制度を入れて運営しているので、県民の1/3が来ないと採算割れするらしい博物館、美術館。
豪勢にハイビジョンはこものと画面タッチ型案内装置をふんだんに用いた博物館に維持経費や予算を吸い上げられながら、博物館よりウケる展覧会企画や巡回展 をこなして運営費を貢ぐけど「派手な展覧会に金かけて」と言われるような「浪費癖で稼ぎの少ない夫を内職で支える妻」のような美術館が見えてきそうな予 感。。。

で、ちょうど初日の「情熱と戦争の狭間で」はその巡視スタッフの方に勧められて閉館ギリギリで足を伸ばしました。 無言館の作品メインかと思いきや実は二部構成。
この展覧会に限っては無言館の戦没画学生「なんか」よりも、二部構成の二部でしか紹介する機会が得られなかった沖縄戦を経て戦後沖縄で創作 活動を続けた作家たちを紹介したいと言う学芸の方々の「無言」の想いと、戦場となった故郷を抱きしめて作家たちの再出発した戦後の方がはるかに重みがあったのも事実。展覧会ポスターも図録も少ない予算で組んだと思いますがとてもいいものです。

しかし、ようやく沖縄の今を扱う文化施設ができたことは大事で、ぜひとも苦境を乗り切ってほしいと思います。ということで二部構成の二部中心で構成した思いのこもった図録と開館図録を買いましたです。
沖縄の美術史をおさえてみたいと思った次第。

Foxkeh! フォクすけ!


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