« 2006年4月 | メイン | 2006年6月 »

2006年5月28日 (日)

【九博】『うるまちゅら島琉球』展と舞台装置

さて、先だってかなり辛口(期待の裏返しです)な見通しを立てた「うるまちゅら島琉球」展
朝イチから出発して九博に行ってきました(^o^)/

個人的には琉球・沖縄史については、かれこれ4年前にグスクめぐりをして首里城界隈を楽しんだこともあって、「高等学校琉球・沖縄史」やおきなわ文庫の『首里城入門』や首里城研究会の「首里城研究」などを仕入れてました。首里城整備などで沖縄サミット前後の盛り上がりの後、どこまで琉球王国の研究が進んだのか興味深いと共に期待して伺いました。

で、見終わった感想としては、「で、結局琉球王国って何なのよ」というモヤモヤ感が残ってあんまり満足できなかった。
出展作品は逸品ぞろい。皮弁冠の王冠は展示会期をすぎててなかったけれどorz、青の「唐御衣装」があったし、「首里那覇港図屏風」があったのでガラスに貼付いて観てたら怒られた(:-P けれども、当時の王宮と首都、そして玄関口たる港の様子は見ごたえがあった。
しかしながら、そうした逸品が揃っているにも関わらず、それらの文物の舞台となった琉球王国や首里王府、首里城などの枠組みがまるで感じられなかったので、それぞれの逸品が宙ぶらりんといった印象が強い。

だから、一般的には「ふーん、オキナワってこんな感じなのね」で終わってしまうだろうな。と思った。
おまけに会場の外にはわしだショップ顔負けの物販コーナー炸裂で沖縄音楽鳴り響く様子だったので、展示よりも観光沖縄キャンペーンといった風情でまとめられてしまうのかな?といった印象を受ける。
その一方で、上記の関連書籍さえミュージアムショップになくて、もっと詳しく沖縄の歴史と文化に触れたい向きにはまるでフォローがないのは残念でした。

なんでこうなるかなぁ?
逸品ぞろいなのに、沖縄の工芸文化・芸術・食文化、そして首里城などの王宮文化など目一杯独自の文化体系が育まれた沖縄の魅力が全然伝わらないんです。
あれだけ首里城を中心に整備しその過程でいろいろな調査研究が進められたのに、そうした室内意匠や王宮の空間構成といった成果が全然展示に反映されていない。会場内にセットを組んで首里城の意匠や古写真を出して、ありし日の琉球王国の様子を出してほしかったし、戦災でモノクロ写真しかない歴代琉球王の御後絵をタペストリーで並べてほしかったし、もっと力強く琉球王国という枠組みをプレゼンテーションしてほしかった。
その舞台装置があって、それぞれの文物がそれぞれの位置を占め、そして観覧者がそれを把握できるというのが展示会というものじゃないでしょうか?

首里城や首里の旧市街で感じた、中華世界の一員としての琉球王国の空間イメージ。単なる中国の影響ではなく琉球王国のあり方から東アジアにあった中華世界の「雰囲気」が伝わってこそのアジアの玄関口(足ふきマット?)たる九州国立博物館じゃないんでしょうかね?
あれじゃ、単なるエキゾチズム観光沖縄キャンペーンですよ。それをいい意味で裏切ってこそ琉球・沖縄史の入門編たる太陽の王国を紹介する展示であり、彼我の再発見の場ひいては交流の場だと思います。

例えば、工芸品は王宮直営の貝擦奉行所があって多くの書画・工芸が生みだされたようですが、王府直営工房というかたちなんて日本国の幕藩制にはないですよ。だいたいがお雇いかご用達なんですから。それだけでも常設展示にある佐賀藩の藩営窯などとの対比で面白いテーマと思うのですが、シロート目には。

2004年に那覇市で故宮博物院にある琉球王国からの献上品の里帰り展があったそうな。
そんなスケール感こそ中華世界たるアジアの一員にふさわしい。九博よりは沖縄に実際に行っていろいろこの目で学びたいと思った次第です。

さいごに、城館研究者としては、
なぜグスクの模型がないのダヽ(`Д´)ノ
と言っておきたいけれども(笑)

Ugue 追伸 御後絵(おごえ)についてみてみたら、ちゃんと復元研究が進んでいて推定も含まれるもののカラーで復元を試みられた佐藤文彦氏の『遥かなる御後絵』が作品社から刊行されている。

あるやん。って感じですよ。なんでこうした成果も使わないのかな?

2006年5月 2日 (火)

デイリーアート2006搬入

Dailyart1 Dailyart4前日に研究会で参加していた別府市から久住・阿蘇を越えて九州道で霧島も越えて南国鹿児島に搬入で到着!
そして、一夜明けたメーデーの日を記念して?お休みとってる働きものなメンバーが搬入作業をしたデイリーアート2006。

鹿児島はムシムシした曇り空。でも、久々の搬入作業は本当に楽しかった。
ホールに講堂が加わり若干スペースに余裕が出来たので、作品に対して引きを十分にとれたレイアウトができました。わたしも仕事でいろいろレイアウトをしますが、今回は美術部時代のあれやこれやを思い出しながら、みんなと手を加えながら熟成していく過程を楽しみました。
これもリハビリ。出品しているメンバーの作品をみて創作意欲が湧くのもこれまたリハビリ(ノ´∀`*)テヘッ

Kyushu アホ画伯なわたしがつくった作品も出品。タイトルは阿蘇の砂を使って「九州島」。
タイトルのスケールは大きいのだけれども実物は小さい(´д`;
まわりが大きいのをたくさん用意してきていたので、もっと大きくすればヨカッタと製作時間をそれ程採っていない身もわきまえずに無念な気分です。。。
展示会は、搬入と合評と最終日前の打上げと搬出に参加するのが楽しいのだけれども、今回は平日になる1日に参加することを目指していたのでそれ以外は仕事なので行けないのが残念(´・ω・`)ショボーン
でも、搬入で久々に○美なみなさんに会えて、本当にうれしかったですヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ。みなさんが居ることを体感することは自分がネットワークの中に生きていることを知ること。明日からまたやっていけるというものです。

で、2006ということは、次回もあるのかな?というところですが、今回の2006でストックをはき出した鴨美な方々も多数あるので、来年があるか心配(^^;)ですけど、今から備えてがんばりますわさ。


追記:2日の初日は50名以上の来客があったそうです。うれしい!

Foxkeh! フォクすけ!


  • Firefox ブラウザ無料ダウンロード
Powered by Six Apart