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2005年7月12日 (火)

建築探偵、長湯に建てる。

新しい竹田市になって、今まで古建築ばっかりだったけども現代の建築家による作品もテリトリーに入ったことは非常に喜ばしいことです。
gozenyuで、以前紹介したように、長湯には象設計集団によるエスニック&レトロ系ポストモダンな御前湯という温泉館がありますが、それに負けるな、と言わんばかりに野蛮ギャルドの建築探偵、東京大学生産技術研究所教授
で建築史家かつ建築家の藤森照信氏と温泉カリスマが手を組んだ大丸旅館ラムネ温泉が七月下旬の完成へ向けてただいま建設中( ・∀・)人(・∀・ )♪

以前にシュパーゲルフェストにでかけた時に杉板を焦がした焼き杉づくりを雨の中しておりましたがいよいよ建屋も仕上がり後は内装と外構を残すのみという進捗状況で、多分に7月末日には完成しそうな勢い。
もちろん建築学科出身の学芸屋としては、石山修武と双璧を成す野蛮ギャルドなポストモダンをぜひとも拝まねばということで夕暮れ時に観て参りました。
元町営温泉な長生湯にて炭酸泉でひと風呂浴びてから湯上がりに拝見。

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ちょうど芹川沿いに温泉街からちょっと先のところにあります。隣には竹田から進出してきた陶芸のギャラリーもあって、このラムネ温泉とあわせてアートな空間をつくろうというコンセプトかな。
建物配置は、ギャラリーと温泉がセットで間に川側に長屋?が付く中庭を配したプランのようです。屋根勾配がきつく軒先が低く設定しているので母屋は思ったよりも天井高は低そう。実際にオープンしてみてから中を堪能してみたいところです。屋根のデザインは藤森先生の作品によくみられるモチーフで何やら故郷信州など東国っぽいのですが、できれば九州の在地工法にも目を向けてほしいところではあります。が、古代は高地集落もあった馬を操る健児を輩出した直入地方ですから、こういう高原的デザインもインパクトはあっていいんでは(笑)

焼き杉の技法は、わたしは過分によく知らないのだけれども所謂関西の集落にある邸宅や農村漁村などの町並みであるアレですよね。今度から気をつけてみてみることにしよう。

yakisugi←こういうのよね(。・ω・)(・ω・。) 
建築基準法的には、外壁材に木材は使用するのは関東大震災と大空襲以来、耐火上毛嫌いされるので最近の建築ではあんまりみられない。というか安い外壁材が使われている。本来は都市部や町場など住居密集地域で防火上できた技法なはずなんですが。。。今ではなぜか杉板をバーナーで焼いてネームプレートやプランターなど日曜大工のテクになっている(汗)
写真のは安藤先生がベネッセの地中美術館をこしらえた直島の漁村の邸宅なんですが、こういう白壁と組合せて雨と耐火のデザインは確かに「古来?」まではいかなくても近世〜明治日本の味わいと言えるものではありますね。
多分にオープニングを記念して藤森照信先生のトークセッションなんてありそうなので、屋根の上にある左義長のような松?は何なのか聴いてみたいところです。ニラハウスなどでおなじみのデザインですが、ドイツな長湯なのでモミの木だったらドイツ生まれヴィクトリア朝ブリテンのクリスマスツリーで面白いかも。

ちなみにこの近辺、隣の旧野津原町役場は伊東豊雄の設計だったり、隣の熊本県では細川知事時代のアートポリスでいろいろ建築があります。わたし的には、構造を極めた建築家の葉祥栄氏や、様々な事象を荒々しくデザインした猛者な木島安史氏などが印象深い。
ちょっとした建築ツアーができますね。

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『長湯温泉のラムネ温泉がパワーアップ』 ★長湯温泉 山の湯かずよ★ 竹田市の [続きを読む]

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